いつも、ありがとうございます。
ボイストレーナーの新谷です。◆家は土台が大事。スポーツでからだが大事なのと同じ。
歌も土台が重要であり、からだが大事です。
例えるならば、からだは家を支える土台、その上に大黒柱である声が
立っているイメージです。
そして、大前提として健康であること。無理のない発声ができるよう、
日々のからだづくりを心がけましょう。
◆歌手というのはアスリートだと思う。
アスリートが筋肉を鍛えるように、歌を歌うときに使う筋肉も歌うことで
鍛えられていきます。
歌で使われるのは呼吸筋と言われる部分です。鍛えられるのはのどの
声帯につながる輪状甲状筋と、呼吸をする際に胸部の横隔膜です。
筋肉は使わないとどんどん痩せていってしまいますので、定期的に
使うことが必要です。
◆声を出す構造を理解する。
ずは横隔膜が動くことを意識して、腹式呼吸をしてみましょう。
息をゆっくり、たっぷり吸って腹を膨らませて、細く長く息を吐きます。
この時、腹筋よりも息を細く長く吐くことを意識してください。
どのように息がでてくるのかを意識できるようになります。
次に、吸った空気が息となり歌になる過程を考えてみましょう。
おなかを膨らませてから凹ます⇒腹圧が高まる⇒横隔膜が押される⇒
肺が縮む⇒息がのどに届く⇒息で声帯がふるえる⇒口の形と舌の動きが
重なる。
このようにして歌が私たちの耳に届いているのです。
◆歌を歌う時の注意事項。
・のどの奥を開ける。
・適切な姿勢を保つ。
・首回りの筋肉や腹筋に力を入れすぎない。
◆自分の声を知る。
声を出す構造が理解できたら、自分の声の状態を知っておきましょう。
まずは歌っている時の自分の声を録音して聞いてみてください。
ここで大事なのは声の域です。声の低さは声帯の長さで決まる。
成長とともに確定されます。自分の声の域を知りましょう。
寝起きの一番低い声があなたの最低音と思ってください。
そのまま低い声でしばらく喋ってみてください。それがあなたの出せる一
番低い声です。
自分の声域さえ知っておけば、大抵の選曲が可能となります。
高い音は訓練次第でキー3~5音高くなることがありますが、低い声は
訓練ではあまり低くできません。
た、普通の人が出せる声の範囲は1,5オクターブですが、訓練すれば
高い音がでるようになり2オクターブまで出るようになることもあります。
しかし、大抵の歌は2オクターブ以内の音で構成されていますので、
自分のピッチさえ知っておけばだいたい歌えてしまうのですね。
◆歌は心を込めるな。
意外かもしれませんが、歌を歌う時に感情を込めてはいけません。
これは、八代亜紀さんが明確に話しています。「お客さまは、感情を
聴きに来てはいない」ということです。
悲しい歌を、さらに悲しそうに歌う必要はありません。
聞こえてくる歌が結果として悲しそうに聴こえればいいのです。
よく心を込めて歌いましょう~とあるが、しつこくなりすぎると思う。
ですので、歌詞の内容に即した歌い方で、聴く人の心に届くように
歌いましょう。
◆歌詞をウル覚えしない。
ある程度覚えていないと、正確な音程で歌うことはできません。
音が取れていない。
適切に声が出せていないと、聴こえた通りに歌えません。
初めて歌うと歌に、ぎこちなさが出るのはウル覚えだからですね。
◆自分で自分は治せない。
結局一人では「何がダメなのか。どこをどう改善したらいいのか
わからない」という状態に陥りがちです。
本気で上手くなりたいのであれば、週3~4回は一度に30分から1時間
程度の自主トレを、週1回はボイトレをつけて練習することをオススメします。
いつも、あなたを応援していますね。
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